【日本二百名山】 山梨県・乾徳山散策

2015.05.03
カメラマンの Shinji Kawata (通称かわちゃん)と山梨県山梨市の乾徳山に登ってきました。奥秩父の山域にあたります。
標高は2,031mとそこまで高い山ではありませんが、森林有り、草原有り、そして岩場ありと山歩きの魅力が詰まった素敵な山でした。
この日は快晴でガスもかかってなかったので富士山も鮮明に見ることが出来たので大満足です。

AM 5:00 に出発したものの、朝から高速道路が事故渋滞。
GWも相まって登り始めが2時間強遅れたので道中急ぎ足でしたが、ぼちぼち自然散策もできました。
登山道の説明をすると記事がかなり長くなってしまいますので、内容は植物メインです。
AM 10:00 出発。乾徳山登山道口から少し進んで岩の多い林道。
この時期はまだ木々の若葉が見られてどこを見てもうっとりするほど美しい緑が見られ、きょろきょろ辺りを見渡しながら歩きます。
至るところに咲いていたタチツボスミレ(Viola grypoceras)と思われるスミレですが、距の形状や色など少しずつ違っていたものをみかけたので詳細に調べればタツツボスミレ以外にも発見できたと思います。
 登山道を少し外れた脇道で発見しました。
これもスミレだと思うのですが、白い。
葉は割と尖っているようですが…アリアケスミレ(有明菫)Viola betonicfolia var. albescens でしょうか?
少し歩くと銀晶水という湧き水が流れるスポットに出ました。
時間の都合もありそそくさと先に進みます。
ちょとピンぼけしていますが、黄色い可愛い花が咲いていました。
葉もギザギザで可愛い。
Betula platyphylla
ベツラ・プラティフィラ
和名:シラカバ(白樺)、シラカンバ
中腹の開けた場所(国師ヶ原)にあった白樺の木。
樹皮が白いことで有名。小学生の頃国語の授業で「白樺の木」という話を読んだ記憶があります。
手持ちの本によると、ダケカンバ(Betula ermanii)と似ているが、枝痕(しこん)がへの字模様になるのが白樺の特徴のようです。写真下部の斜めに入った痕がそれです。
もう1枚。キレイな木肌です。
老木になってくると更にモノトーンになるようですが、ぼくはまだ現物は見た事がありません。
北海道〜中部の寒冷地に自生していて、庭木にも利用されているそうなので寒冷地の方にとってはよく見かける木なのでしょうか。
 乾徳山が見える国師ヶ原
この国師ヶ原、幕営も可能だそうですよ。
向かうは先に見える山(乾徳山)のてっぺんです。
Meloe coarctatus
メロエ・コアルクタツス
和名:ヒメツチハンミョウ
途中、地面をノソノソ這っていたメタリックブルーに輝く甲虫を発見しました。
知人に聞いてみると、ツチハンミョウの一種、ヒメツチハンミョウの♀のようです。
和名にハンミョウとありますが、ハンミョウの仲間ではなく別種。
ハンミョウとの見分け方は簡単で、ツチハンミョウの仲間は上翅が短くて腹部がむき出しになっています。 不思議ですね。
また、本種は触覚の形状で同定が出来るようです。
まず、本種の触角は、途中で太くならない。
♀:触角の第1節が、第2から4節の長さとほぼ同じ。
♂:触覚が途中で肥大する
撮影しようにもちょこまかと動き回るのでうまく撮れず、捕まえようとしたら黄色い液体をつけられました。
これ、帰ってから調べてわかりましたがカンタリジンという有毒物質だそうです。
ぼくは幸いなんともなりませんでしたが、皮膚につくと腫れたり水泡ができることもあるのだとか。飲むと死に至ることもあるのだとか。
危ない危ない。
2匹見かけましたが、どちらも♀のヒメツチハンミョウでした。
♂も見てみたくなりました。
美しく輝く青い体を持った昆虫です。
パッと見、大きなアリのようにも見えますが目測2.5cmほどありました。
名前がわかりませんが、白くて可愛い花が咲いていました。
※名前がわかり次第更新します。
 
星斑のような白い斑点模様が美しい葉。
大分登ってきました。
先に進むと更なる岩場が待ち構えています。
乾徳山の醍醐味、鎖場。
いくつか鎖場が出てきますが、これが最後の鎖場。すごい角度です。
自身のない方は迂回するルートもあるので安心です。
こういうのは割と得意なぼくです。
この鎖場を超えると間もなく山頂です。

山頂に到着しました。標高2,013m。快晴なり。
出発から3時間、PM 1:00。

 目的が自然散策だったので
山頂の景色をちゃんと撮るの忘れてました。

 カープラーメンを食べて1時間程のんびり景色を眺め、

PM 2:00 出発。

GWということもあり、
狭い山頂には20人程の登山客で溢れていました。
Primula reinii
プリムラ・レイニー
和名:コイワザクラ
今回みつかればいいなと思っていた花も発見しました。
サクラソウ科サクラソウ属の多年草、コイワザクラ(小岩桜)です。
不思議可愛い花ですよね。絶滅危惧ll類に指定されています。
 すぐ近くにやけに色の濃いコイワザクラと思われるものもありました。
この辺は個体差なのでしょうか?

似た花に、コイワザクラの変種クモイコザクラ(Primura reinii var. kitadakensis)があり、実際のところこの花をみつけたときクモイコザクラだと思っていました。

花だけで判断するのは難しいようですが、コイワザクラよりも葉の切れ込みが深く、鋸歯がギザギザして鋭いので見分けられるほか、湿潤な環境で見られることが多いらしい。
 細かいことはまたブログ内で比較でもしてみたいです。
帰り道に遭遇したニホンジカ(Cervus nippon)。

ネットなどで検索してみると、通年解放されている山小屋施設・高原ヒュッテや、月見岩周辺など開けた場所で見られることが多いようです。

ちなみに、和名にもニホン、学名にもニッポンとついていますが、日本の固有種ではないとのこと。
針葉樹の若葉がまた美しい。
帰りは行きと違ったルート(道満尾根方面)で帰り、 道満山(1,314m)を通り下山。
アカマツ(Pinus densiflora)やカラマツ(Larix kaempferi)が迎えてくれます。
持っている本によると、カラマツは日本産針葉樹で唯一の落葉樹だそうです。
 こちらのルートは登りとはまた違った景観を楽しみながら下ることが出来ました。
帰りも色々と散策しましたが、PM 5:00 頃には下山。
同行者のかわちゃんが足早におりていくもので、ついていくのでやっとでした。
いや〜、疲れました。久々の山歩き。でも楽しかった〜
下りてからの町の風景もまったりしていてすごくいい感じでした。
畑があったり、川が流れていたり、のどかな町。憧れます。
畑の横には沢山のコゴミ(Matteuccia struthiopteris)が。
クサソテツ、カンソウ、ガンソウなど色々な呼び方があるようです。
正確には若芽をコゴミと言って、山菜としておひたしや天ぷらなんかにします。
 という日帰りの登山なのでした。
 都内からも日帰りで行ける距離なので、休日のトレッキングにもオススメ^^
WEBの情報なので定かではありませんが、9月がもっとも花を楽しめるそうですよ。
以下、乾徳山について興味深い歴史。
ウィキペディアからの引用。
『甲斐国志』に拠れば、1330年に現在の甲州市(旧塩山市小屋敷)に恵林寺を開いた夢窓疎石が修行したということで知られ、乾徳は恵林寺の山号になって いる。山には国師が座禅をしたといわれる座禅石や髪剃岩、天狗岩などの奇石があり、中腹には同じく国師との関わりを伝える銀晶水、錦晶水などの水飲場があり、山岳信仰にも関係していると考えられている。
あとから調べて知りましたが、歴史ある山だったようです。
遠い昔には修行場だったんですね。今ほど整備されていなかったであろう乾徳山が如何に険しい山だったのかは想像に難く有りません。
最後に鹿の動画を。
近付こうと思ったら驚かせてしまいました。ごめんなさい。
また会いにくるね。

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